最近は若い人でも投資をしている人が増えてきましたね。
このページに辿り着いた方の中には、自分も投資を始めてみたい…!なんて人も多いのではないでしょうか。
でも「どれくらいの金額を投資に回せばいいのか?」「積立投資の場合、毎月いくら積立れば良いのか?」と悩んでいる人も多いことでしょう。「投資のためにあまり無理したくない…」「趣味や旅行にもお金は使いたい」なんて考えていませんか?
わたしも社会人になって投資をはじめたときは、少ない収入の中からどれくらい投資へお金を回すか悩みました。
- 投資を始めてみたいけど、いきなり100万円を用意するなんて難しい、、、
- 少額で始めてみたいけど、毎月どれくら投資したらいいんだろう、、?
ここでは、そんな悩みを解決する為に、これから投資を始めようと思う人・投資初心者向けに「毎月の投資金額をどのように決めるべきか」を解説しています。
収入に対する投資額の考え方
まず、毎月の投資金額を決める際の基本的な考え方として、「収入(手取り)に対する割合」を目安にします。
一般的には、収入の10%から20%を投資に回すことが推奨されています。
資金に余裕のある人や早いうちから資産形成を頑張りたい方は、収入の30%を投資に回すことに挑戦しても!!
たとえば、収入の10%を投資に回す場合、以下の金額イメージになります。
手取りが15万円の場合、その10%である1.5万円
手取りが20万円の場合、その10%である2万円
手取りが25万円の場合、その10%である2.5万円
手取りが30万円の場合、その10%である3万円
手取りが35万円の場合、その10%である3.5万円
固定費と変動費の見直し
投資金額を決めるためには、毎月の固定費と変動費の見直しが必要です。固定費とは、家賃やローン、通信費など、毎月必ず支払う費用のことです。一方、変動費は食費や娯楽費など、月ごとに変動する費用です。
- 固定費=毎月必ず発生する費用:家賃・ローン、通信費、保険料 など
- 変動費=月ごとに変動する費用:食費、娯楽費 など
まず、固定費が高すぎる場合、投資に回す余裕が少なくなってしまいます。固定費が収入の何割を占めているか改めて家計を見直してみましょう。固定費は毎月必ず発生する費用なので、ここをいかに安く抑えることができるかが、投資を継続できる大事なポイントになります。
変動費も食費や娯楽費を見直すことで、毎月数千から数万円単位で投資に回す金額を増やせます。
ただ、投資は長期にわたって継続することが大事なので、極端な節約生活などはやめましょう。たまには贅沢が出来る金額は手元に残しておき、無理のない範囲で投資金額を決定していきましょう。
例:固定費を2割、変動費を1割見直し時の比較
- 見直し前:家賃10万円、通信費1万円、変動費8万円(合計19万円)
- 見直し後:家賃8万円、通信費0.8万円、変動費7.2万円(合計16万円)←3万円の差
このように、支出の見直しを行うことで、投資に回せる金額を確保できます。
生活費と貯金のバランス
投資に回す金額を決める際、生活費と貯金のバランスも考慮する必要があります。
投資は長期的な利益を目指すものです。目標の金額に到達するまでは、投資で儲かった分をすぐに引き出して使うことはあまり得策ではありません。
そのため、生活費や急な出費に備えるための貯金をしっかりと確保しておくことが大切です。
一般的な目安としては、少なくとも3か月から6か月分の生活費を貯金として持っておくことが推奨されています。
たとえば、毎月の生活費が20万円の場合、最低でも60万円の貯金を確保しておくと安心です。この貯金を確保したうえで、余裕のある資金を投資に回すとよいでしょう。
収入アップを目指す
ここまで読んだ頂いた中には、いまの収入だと家計を見直しても投資の回せるお金はほとんどない…。
という方もいらっしゃると思います。
そうした方は転職で収入アップを目指したり、副業を始めてみてはいかがでしょうか。
【シュミレーション】毎月の投資額を収入の10%・15%・20%とした場合
毎月の投資額を収入の10%、15%、20%とした場合の資産推移について、年間利回り7%で20年間の複利運用シミュレーションを行います。それぞれの投資額のパターンで、どのような資産成長が期待できるのかを見ていきます。
前提条件
- 年間利回り:7%(複利)
- 運用期間 :20年間
- 収入の想定:月の手取りを仮に20万円として計算
毎月の投資額の設定
- まずは目指したいライン :収入の10%:毎月2万円
- 家計管理がしっかりと出来る人:収入の15%:毎月3万円
- 投資に回せるお金が十分ある人:収入の20%:毎月4万円
年利7%で30年間運用した場合の資産推移
運用期間 | 収入の10%(月2万円) | 収入の15%(月3万円) | 収入の20%(月4万円) |
---|---|---|---|
5年 | 約142万円 | 約214万円 | 約285万円 |
10年 | 約342万円 | 約513万円 | 約684万円 |
15年 | 約622万円 | 約933万円 | 約1244万円 |
20年 | 約1015万円 | 約1523万円 | 約2030万円 |
30年 | 約2339万円 | 約3508万円 | 約4678万円 |
毎月コツコツと積立投資をすることで、30年後にはいづれの場合においても2,000万円を越えています。
早いうちから資産形成したい人は、毎月の投資額をアップさせると将来的に大きなリターンを得ることが出来るかもしれません。
また、将来の収入増加を見越して、少しずつ投資金額を増やしていくことも重要です。
入金額を増やせばリターンも大きくなります。
そして、早いうちから投資を始めることが複利の効果によって、どんどんとお金が増えていきます。
参考:新NISA 年代別の平均投資額
金融庁が発表しているNISA口座の利用状況に関する調査に基づいて、年代別の平均投資額を以下にまとめました。
あくまでも平均値ですが、ご自身と同じ年齢層がどれくらい投資しているかを知ることも、投資金額を決める際の一つの指標になりますね。
年代 | 毎月の平均投資額 |
---|---|
10代 | 1,333円 |
20代 | 38,043円 |
30代 | 65,176円 |
40代 | 72,630円 |
50代 | 76,339円 |
60代 | 88,429円 |
70代 | 79,264円 |
80代以上 | 50,064円 |
※成長投資枠・つみたて投資枠どちらも含む
金融庁:令和6年9月17日発表「NISA口座の利用状況調査(令和6年6月末時点)」より筆者作成
まだ投資をはじめていない人は少額でコツコツと、すでに始めている人は投資金額をアップさせることを、この機会に考えてみてはいかがでしょうか。
ライフスタイルに合わせた投資額の見直し
投資を行う際には、ライフスタイルに合わせた定期的な投資金額の見直しが大切です。
例えば、結婚や住宅購入、子供の教育費など、ライフイベントやライフステージによって投資可能な金額が変わることがあります。これらのライフスタイルの変化に応じて、毎月の投資額を調整することが必要です。
投資額の見直しは、給与更改のタイミングなどに合わせて1年に1度くらいのペースで行うとよいでしょう。
ライフイベントに合わせた柔軟な投資計画を立て、長期間にわたってコツコツと投資することが資産形成には重要です。
まとめ:持続可能な投資プランの作成
毎月の投資金額を決める際には、収入に対する割合や生活費、貯金のバランスを考慮し、無理のない範囲で設定することが大切です。また、固定費や変動費の見直しを行うことで、投資に回せる余裕を確保することができます。
- 初心者の方は少額からスタート
- まずは収入の10%を投資に回せるように!
- 目標金額に合わせた定期的な投資金額の見直し
収入やライフスタイルの変化に合わせた見直しによって、長期的に安定した資産形成を目指すことが可能です。
まずは収入の10%を投資に回せるように、支出の見直しをするなどして、無理のない範囲でコツコツと続けることが成功への第一歩です。
コメント